心の病は国の損失(下)(09年11月19日朝日の生活欄から) [「うつ病」なる病気]
今回はデンマークのケースを紹介。
前回、前々回のイギリス、オランダのは、どことなく「国家の収益の改善」目的というのが感じられる政策だったのだが、デンマークは、お国柄なのかソフトに、しかし厳しく政策を打ち立てて実行している模様。
デンマークでは、心の病に対する事後対応(イギリスもオランダもそう)ではなく、心の病による休職者が出ないような「予防活動」に力を入れている、とのこと。
事業所を監督チェックする査察官というのが、労働環境局という機関に580人ほどいて、すでに20万カ所ほどの事業所を「抜き打ち」(どうして記事には「 」が付いているのか、不明。なれ合いということ? 強調するためだとは思うが必要だったのだろうか?)査察し、以後は3年おきに査察するとのこと。
職場環境を安全面、騒音のほか、心理面(職場の暴力、仕事の量、夜勤体制)から評価する。しかも、事業所の職場環境を格付けするスマイリーマーク(赤、黄、緑)で表示し、求職者が就職先を探すのにスマイリーマークを確認してからという例も目立ってきた、とのこと。
デンマークの医師ネテルストロム氏が日本を訪問するたびに、東京の地下鉄のサラリーマンが疲れ果てている姿に驚くとのこと。「日本の職場環境はどうなっているのでしょうか」との感想をもらしたという。
(どうして日本の会社員は、ケータイの画面ばっかり眺めているのですか?とは尋ねなかったのだろうか?w)
なお、日本では「労働安全衛生法」が施行されており、厚労省が「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を定めている。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/03/h0331-1.html
詳細は、このpdf、重い。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/03/dl/h0331-1c.pdf
また、厚労省では「職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策・心身両面にわたる健康づくり」なる政策をやっている。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/index.html
(例によって、「やってますから」的なところ? 指針か方針か知らないが、作ってりゃいいってもんじゃなかろう? アリバイ作りは、犯罪者がやりゃあいいんでw)
厚労省らしくない、というか、この国らしくないサイトがあった。
厚労省は、「こころの耳 メンタルヘルス・ポータルサイト」なんてのを作ってた。
http://kokoro.mhlw.go.jp/
知らなかった。
ざっとながめても、なぜか他人事のような感じがするのはなぜなのだろう?
たしかに、よく作られたサイト。
しかし、心がこもっていない感じがしてならない。
同じ国家の体をなしているのに、この踏み込み方の違いはどこからくるのか。
たしかにデンマークは、朝日新聞も指摘するとおり「世界一幸せ」といわれる国(らしい。暮らしたことがないから分からないw)。
生まれるくにを選ぶことはできない私たち。
いままさに、このくにも変われるかもしれない絶好のチャンスが到来した。
アメリカ型のハゲタカ強欲資本主義が(あの小泉が調子こいてやろうとした新自由主義。竹中あたりが提灯をもって、お先棒を担いでやったあの愚かな政策の数々。)、どれだけのものをもたらしたかについては、みんなよくわかったはず。
そうだとすれば、大陸型の、とりわけ北欧型の福祉国家のほうに舵を切るのが、ごくノーマルな考え方だろう。
ひとにやさしい国づくり。
もうそろそろ、そっちに舵を切ってもよいころだと思うのだが。
「高福祉には高負担」というのがこれまでのテーゼ。
はたして、それって、いまでも通用する考え方なのか?
それって高度成長末期の考え方じゃないのか?
その枠組みじたい疑われてしかるべきだと思う。
まやかしの論理だと思うのだが。
むしろ、その枠組みじたいを壊してこそ、真の福祉国家だといえるのだと思う。
(良いモノが高い(適正価格)であるのは当たり前。しかし国は商売やってるわけじゃあない。もちろん赤字垂れ流し国債は困る。しかし、誰が何といおうと、まだまだ福祉に使える財源はころがっている。すでにわれわれが支払った税金の中に。)
(同時に、公務員の業務の効率化、常識的な線での経費の節減(私企業は必死になって利益をあげようと努力している)、警察から一般の公務員に至るまではびこっている泥棒公務員の摘発と横領金の押収。それでもまだ財源が必要ならば、最後の最後は公務員の給与に手をつけ、さらにリストラをするほかあるまい。)
(警察官、消防、海上保安庁あたりの給与は下げないほうがよいだろう。彼らは体を張って、われわれを守ってくれているのだから。自衛隊は。。。。。このテーマについては、また今度w)
会社が人で成り立つように、社会も人で成り立っている。
このくにも、ひとなくしては成り立たない。
領土、国民、権力。
国家の三要素。
もっとも重要な要素である人の心が病んでいる、このくに。
五木寛之によれば、「国は私たちを守ってはくれない」のだという。
そうであれば、私たちは自らのちからで、よりよく生きるための手だてを整えなければならないようだ。
(とはいえ、デンマークの政策をみるかぎり、国民を守ろうとする国家もあるわけなんだけどなあ)
(このくに特有の現象なのかなあ)
なお、この朝日の連載のタイトルは、「欧州の安心 心を癒やす」だった。
1回目の「心の病は国の損失」というのは「見出し」だった。
心の病は国の損失(上)(09年11月17日朝日の生活欄から)
http://amoki-san.blog.so-net.ne.jp/2009-11-17-1
また、2回目の見出しは「早期復職 制度で促す」が正しく、
心の病は国の損失(中)(09年11月18日朝日の生活欄から)
http://amoki-san.blog.so-net.ne.jp/2009-11-18
今回の3回目を表示するならば「全職場 格付けし公表」だった。
お詫びして訂正いたしますw
前回、前々回のイギリス、オランダのは、どことなく「国家の収益の改善」目的というのが感じられる政策だったのだが、デンマークは、お国柄なのかソフトに、しかし厳しく政策を打ち立てて実行している模様。
デンマークでは、心の病に対する事後対応(イギリスもオランダもそう)ではなく、心の病による休職者が出ないような「予防活動」に力を入れている、とのこと。
事業所を監督チェックする査察官というのが、労働環境局という機関に580人ほどいて、すでに20万カ所ほどの事業所を「抜き打ち」(どうして記事には「 」が付いているのか、不明。なれ合いということ? 強調するためだとは思うが必要だったのだろうか?)査察し、以後は3年おきに査察するとのこと。
職場環境を安全面、騒音のほか、心理面(職場の暴力、仕事の量、夜勤体制)から評価する。しかも、事業所の職場環境を格付けするスマイリーマーク(赤、黄、緑)で表示し、求職者が就職先を探すのにスマイリーマークを確認してからという例も目立ってきた、とのこと。
デンマークの医師ネテルストロム氏が日本を訪問するたびに、東京の地下鉄のサラリーマンが疲れ果てている姿に驚くとのこと。「日本の職場環境はどうなっているのでしょうか」との感想をもらしたという。
(どうして日本の会社員は、ケータイの画面ばっかり眺めているのですか?とは尋ねなかったのだろうか?w)
なお、日本では「労働安全衛生法」が施行されており、厚労省が「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を定めている。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/03/h0331-1.html
詳細は、このpdf、重い。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/03/dl/h0331-1c.pdf
また、厚労省では「職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策・心身両面にわたる健康づくり」なる政策をやっている。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/index.html
(例によって、「やってますから」的なところ? 指針か方針か知らないが、作ってりゃいいってもんじゃなかろう? アリバイ作りは、犯罪者がやりゃあいいんでw)
厚労省らしくない、というか、この国らしくないサイトがあった。
厚労省は、「こころの耳 メンタルヘルス・ポータルサイト」なんてのを作ってた。
http://kokoro.mhlw.go.jp/
知らなかった。
ざっとながめても、なぜか他人事のような感じがするのはなぜなのだろう?
たしかに、よく作られたサイト。
しかし、心がこもっていない感じがしてならない。
同じ国家の体をなしているのに、この踏み込み方の違いはどこからくるのか。
たしかにデンマークは、朝日新聞も指摘するとおり「世界一幸せ」といわれる国(らしい。暮らしたことがないから分からないw)。
生まれるくにを選ぶことはできない私たち。
いままさに、このくにも変われるかもしれない絶好のチャンスが到来した。
アメリカ型のハゲタカ強欲資本主義が(あの小泉が調子こいてやろうとした新自由主義。竹中あたりが提灯をもって、お先棒を担いでやったあの愚かな政策の数々。)、どれだけのものをもたらしたかについては、みんなよくわかったはず。
そうだとすれば、大陸型の、とりわけ北欧型の福祉国家のほうに舵を切るのが、ごくノーマルな考え方だろう。
ひとにやさしい国づくり。
もうそろそろ、そっちに舵を切ってもよいころだと思うのだが。
「高福祉には高負担」というのがこれまでのテーゼ。
はたして、それって、いまでも通用する考え方なのか?
それって高度成長末期の考え方じゃないのか?
その枠組みじたい疑われてしかるべきだと思う。
まやかしの論理だと思うのだが。
むしろ、その枠組みじたいを壊してこそ、真の福祉国家だといえるのだと思う。
(良いモノが高い(適正価格)であるのは当たり前。しかし国は商売やってるわけじゃあない。もちろん赤字垂れ流し国債は困る。しかし、誰が何といおうと、まだまだ福祉に使える財源はころがっている。すでにわれわれが支払った税金の中に。)
(同時に、公務員の業務の効率化、常識的な線での経費の節減(私企業は必死になって利益をあげようと努力している)、警察から一般の公務員に至るまではびこっている泥棒公務員の摘発と横領金の押収。それでもまだ財源が必要ならば、最後の最後は公務員の給与に手をつけ、さらにリストラをするほかあるまい。)
(警察官、消防、海上保安庁あたりの給与は下げないほうがよいだろう。彼らは体を張って、われわれを守ってくれているのだから。自衛隊は。。。。。このテーマについては、また今度w)
会社が人で成り立つように、社会も人で成り立っている。
このくにも、ひとなくしては成り立たない。
領土、国民、権力。
国家の三要素。
もっとも重要な要素である人の心が病んでいる、このくに。
五木寛之によれば、「国は私たちを守ってはくれない」のだという。
そうであれば、私たちは自らのちからで、よりよく生きるための手だてを整えなければならないようだ。
(とはいえ、デンマークの政策をみるかぎり、国民を守ろうとする国家もあるわけなんだけどなあ)
(このくに特有の現象なのかなあ)
なお、この朝日の連載のタイトルは、「欧州の安心 心を癒やす」だった。
1回目の「心の病は国の損失」というのは「見出し」だった。
心の病は国の損失(上)(09年11月17日朝日の生活欄から)
http://amoki-san.blog.so-net.ne.jp/2009-11-17-1
また、2回目の見出しは「早期復職 制度で促す」が正しく、
心の病は国の損失(中)(09年11月18日朝日の生活欄から)
http://amoki-san.blog.so-net.ne.jp/2009-11-18
今回の3回目を表示するならば「全職場 格付けし公表」だった。
お詫びして訂正いたしますw
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