3月4日は診察日 [アモキサンの服用効果・診察日]

3月4日の診察日

担当医は病床にある。
前回とは異なる医師だった。
前回のは最悪の医師だったが、今回の方は当たり!だった。

きちんと目を見て話をする。医者として当たり前のことだが。
ときどきニヤリとさせてくれる話をする。

前回は金曜日に受診したらしい。曜日まで覚えちゃいない。
「同じ日に来たほうがいいですよ」、となんとなく棘のある言い方で言う。
そりゃそうだろう。
患者の経過を見ることができるし、そうでなければならない。
何よりも患者と医師の信頼関係は、それなりの継続的な時間が作り出すもの。
骨折を診るのとは訳が違うのだから。
まあ、うつ病も心の骨折ではあるのだが。

早速反論させていただいた。
「曜日によって先生が変わることなど患者は知りません」
そりゃそうですよね、と医師(素直w)
「さらに言うならば、凸凹先生だから通ってきているわけで、曜日によって先生が変わることは、私の責任でも何でもない以上、そのようにおしゃられることは心外だ」と。

どういう反応をするかみてみた。

特に、激情wするわけでもなく、落ち着いて、「たしかに高嶋さんの言うとおりですね。ただ、この病気は経過をじっくり見なければならないですから、同じ医師がいいわけですよ」と。

それはおっしゃるとおり。
しかし、単純に曜日によって医師が変わることなど知らなかっただけで、他意はまったくない。と述べると、なるほど、と。
とりあえず信頼はできそう。

「ところで、この1カ月の様子はどうですか?」との質問。
前回の医師のトンデモなさを考えると雲泥の差。
私は幸運だ。
信頼関係を構築することに徹した。
ていねいに、睡眠時間、うつ病の指標か皆無、週末の疲れ、ごくごく常識的な生活、発症前の自分に戻っていることなどなど。

「高嶋さんは、几帳面な性格ですか?」と聞く。
「いえ、ちっとも几帳面なんかじゃないですよ。背中にはヤクザって彫ってありますよ」、というと、一瞬怪訝な顔。

こちらが笑うと、理解した模様。
話の流れで、いつごろから精神的に回復してきたのかを手帳のメモを見ながら話をしていたことから、几帳面な性格だと想像したのだった。

「決して、テレンバッハのいうところの「病前性格」とは違うと思いますよ」、というと、あれは内因性のうつ病のことであって、心因性の場合には当てはまらないと、急に専門用語を出してきた。

心因性とはなんぞや?と聞くと、きちんと説明をしてくれた。
要するに、外圧によって起きるうつ病のタイプ。
「2つの引き金」が問題だったことを説明すると、なるほど、と。

彼は、私の急激な落ち込みと急激な回復から、心因性を想定するらしい。
おそらく当たっているだろう。
というか、それを心因性と呼ぶかどうかはどうでもよいわけで、自分で「原因」が分かっているのだから。

内因性よりはずっといい。
なぜなら、内因性はさしたる理由などないのにうつ状態に陥る。
ただ、カテゴリカルに分類したところで、たいした意味はないだろう。
心因性だとして、同じようなレベルの精神的な圧迫が起きたら、同じように反応してしまうこともありうる。

おそらくそれに対する対応は、「生き方」なのだろう。
徐々に新しい<生>を獲得しつつある自分としては、それはそれで幸せなこと。

非常に興味深かったのは、「高嶋さん(の話し方、雰囲気)は、いつもそういう感じですか?」と聞かれたこと。
熱っぽく語る様子をみて、そう思ったのだろう。
いつもよりは抑えているがw、「ええ、こんな感じですね」
「このまえ凸凹先生に、双極2型か躁転を疑われましたよw」というと、急に真剣な表情になり、「凸凹先生にですか?」と。

かくかくしかじかで、と話をすると、安心した模様。
まあ、初対面であけすけにさまざまな情報をあれだけ話しまくるというのは、精神科の診察室ではふつうないことなのだろう。

ですから、現状はいつもの私です、と言っても、彼には分からないし、担当医にだって分かるはずもない。
分かるのは家族と友人。
それだけで十分。

面白い話を聞かせてくれた。
彼は、安定剤のレキソタンは「おまじない」程度にしか思っていない模様。
急激な回復はアモキサンのせいだと思っている。

私は違うと思っている。
レキソタンが心の「底」をあげ、無駄な不安感を取り去り、アモキサンが落ち込む心を引っ張り上げる、というイメージか。
そこまで話をする時間的な余裕はなかったので話はしなかった。
ただ、自分の性格からすればプラセボでも現状になったのではないか、と言う友人がいるが、そのとおりかもしれないと思えるフシがある、というと彼は笑っていた。

最後に、気をつけるべきことを教えてくれた。
いつなんどき、再発するかもしれない。
夜眠れない、早朝に目が覚める日が3日続いたら、1カ月先でなくてもいいからすぐに来なさいと。

さらに、眠らずに活発になるようなことがあったら(要するに、躁病相w)、すぐに来てほしいと。

でも、躁病っていうのは、散財したり、ありえない計画だとか無謀な行動とかを平気でしたりすることなのでしょう?と聞くと、「それはもう入院するレベル」だとw。

そうなるまえに対処しましょう、とw

彼は信頼に足る医師だろう。
あっという間に20分が過ぎていた。
巡り会いに、心から感謝したい。
ありがたいこと。

それにしても精神科医というのは、ほんとうに気の毒だ。
常に相手を「病気」という視点からしかみられない。
もっとも、「病気」だからクリニックに通っているわけでw

今度、知人の精神科医にこのネタをしてみよう。
私をよく知るだけに、大爆笑することだろう。
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